雪 | いい加減主婦の戯言

春一番の後に雪。
あ~寒い。
朝起きたら一面雪でした。

春一番の後に雪って言うと、十数年前のあの日を思い出す。

19歳だった私は、バスガイドでした。
春一番の日に学生の遠足で、ディズニーへ。
お迎えに行った高校は、畑の中。
砂埃で、辺りは何も見えなかった。
出発までの一時間程で、私はすっかり砂まみれ。

仕事が終わって車庫に帰ると、運行管理課長が満面の笑顔で待っていた。
「今日ドライバーが足りなくなって、準夜行に行く人がいないんだよね」
え~。
当時は労働基準法で、女子の夜行乗務はできなかった。
なのに、まさかバスをワンマンでスキーに出すわけにはいかないからって
しぶしぶ行くことになった。
それはそれで我慢したけど、今すぐ出庫。
砂だらけなのに、お風呂にも入れない。

湯沢に到着。
やっと、お風呂に入れると思ったら、
なんとガイドが来るって聞いてないので部屋ないって。
嘘でしょ~。
おまけに朝6時までお風呂にも入れない。
あたしどうなるの?

結局、朝6時までフロントで待機。
念願のお風呂へ・・・・
お風呂には、若い女の子が沢山。
さてと私が頭を洗いはじめると、周りの子がさっさーといなくなった。
あれ?何?
なんかあった?
よく見ると、私の頭からは汚い茶色のお湯が。
そうなんです。
昼間砂埃、土ぼこりで真っ黒だったのです。
恥ずかしい。
まわりにいた人は、こいつどっから来たんだろうって思ったでしょうね。